PÂQUES 2022

3 17 2022

#プレスリリース

[ 素朴派 ]

ピエール・エルメはかつてないほど高次の創造的飛翔を遂げるべく、今回のイースターコレクションのための表現手段としてART BRUT（ナイーヴ・アート）を自家薬籠中の物としました。彼はここにおいて、アカデミックな既存のコンセプトを脱却した芸術領域を表現することで、より純粋で直観的な素朴派コレクションを生み出しました。
それゆえ母なる大自然を形象化するものとして、海辺の丸い小石、波で削られた流木、化石化した植物といった思いがけない素材を、トップパティシエならではの自由な解釈を施しながら登場させています。
様々なフォルム、テクスチャー、及び稀有のマチエールを生かしたこの素朴派コレクションは、ピエール・エルメの想像界から一直線に生まれ出て、従来のイースターの常識を覆すものになっています。そこでは一切の虚飾が取り払われて、無心の素朴さがピュアなスイーツと見事に呼応しています。

「いかなる限界も制約も存在しないこの創作形態は、クリエイターの直感的な所作だけに依拠するものであり、それ以外のどんな既存の規範にも縛られるものではありません。それはより個性的で斬新なもう一つの表現方法になっています。そして、その際は母なる大自然こそが、私の創造界を豊かにするのに必要な全要素を与えて下さるのです」ピエール・エルメ

海水と塩分と風力によってナチュラルに彫琢を加えられた後、長い間太陽の熱で暖められた流木はそれ自体が芸術品と化していると言えますが、この度、ピエール・エルメがユニークなエッグを創作するうえでインスピレーションの源泉になりました。そして、素晴らしい長所を持つ生きたマチエールであるチョコレートは、浜辺にゆっくり流れ着いた流木を再現するのにうってつけです。芯まで浸食されてうねうねと曲がりくねった流木は、エッグと合体することによって、シンプルかつナチュラルでどこまでも素朴な様相を呈しています。

INÉDIT [斬新]
ウフイネディ

¥54,000
本体 / ショコラノワール、ヘーゼルナッツプラリネ
引き出し / アソリュティマンドショコラ12 個

展開場所：青山、伊勢丹新宿、ザ・リッツ・カールトン京都、ザ・リッツ・カールトン東京

このエッグはベアトリス・アルチュス＝ベルトランの作品からインスピレーションを得ています。ピエール・エルメはこれを創作するに当たり、波に洗われてすべすべになった海辺の小石が、木脈が浮き立つエッグシェル中に嵌め込まれているイメージを描きました。そこでは複数のナチュラルエレメントがスムーズに融合してはっとするほど魅惑的な本品に命を吹き込んでいます。また、すべすべの小石が特異な官能性の形を付与しています。さらには、エッグの内側にはヘーゼルナッツプラリネが入っていて無限のスイーツの味わいを醸し出しています。

EXUBÉRANTE [横溢]
ウフエグジュベラント

¥4,536
ショコラノワール、ヘーゼルナッツプラリネ
Mサイズ約 18 cm

時の流れが刻み込まれたエッグの表面は木の葉の化石で綺麗に覆われています。まるで木の葉がチョコレートの中にはらはらと落ちてそのまま化石になったかのようです。ここでは、素朴さと自然さを備えた植物の多種多様な様相に対して一味違った意味合いをエッグが付加しています。

FOSSILIS [化石]
ウフフォシリス

¥2,808
ショコラオレ
Sサイズ約 14 cm

海水の浸食によって彫琢された小石の痕跡のようなものをエッグに施しました。内側がすべすべした穴がチョコレートの中に空いているのを見ると、ユニークで儚い痕跡を残した小石の存在を実感させてくれるようです。

EMPREINTE [痕跡]
ウフアンプラント

¥2,808
ショコラブロンアラフルールドセル
Sサイズ約 14 cm

コレクションを彩るマカロンやサブレも[素朴派] にふさわしい箱に入れました。長い年月をかけて現れる木目の素朴な美しさが、スイーツのピュアな側面を際立たせています。

ASSORTIMENT DE MACARONS
マカロン6 個詰合わせ

¥2,808
ショコラアメール、アンフィニマンカシス、アンフィニマンフレーズ、ジャルダンドプランタン、アンフィニマンジャスマン、アンフィニマンローズ各1

ASSORTIMENT DE MACARONS
マカロン10 個詰合わせ

¥3,996
ショコラアメール、アンフィニマンカシス、ジャルダンドプランタン、アンフィニマンローズ各2、アンフィニマンフレーズ、アンフィニマンジャスマン各1

PETIT ŒUF
プティウフ

¥1,404
プラリネノワール、プラリネレ

LA BOÎTE À SABLÉS
サブレ詰合わせ

¥1,296
サブレショコラオランジュ×6

復活祭（フランス語では「PÂQUES（パック）」、英語ではイースター）とは、キリスト教の最大のお祭りとも言われ、イエス・キリストが十字架に架けられた後、復活したことをお祝いする記念の日です。今年の復活祭は、4 月17 日。毎年日程が違うのは、カトリックでは「グレゴリウス暦で春分の日の後、最初の満月を迎えた次の日曜日が復活祭」と決められているためです。生命の復活をお祝いするという意味から、生命の源である卵（イースターエッグ）や、多くの子どもを持ち、跳ね回る様子が生命の躍動を表していると言われるウサギ（イースターバニー）がシンボルとなっています。卵の殻に鮮やかな色彩を施したり、美しい包装をしたゆで卵が慣わしでしたが、近年では卵やウサギをかたどったショコラも広く用いられるようになりました。フランスの家庭では大人が庭に卵やウサギのショコラを隠し、子どもたちがそれを探して遊ぶという伝統的な復活祭のゲームを楽しみます。

また、復活祭を過ぎたあたりから、いよいよ待ち望んだ春がやってくると言われるとおり、厳しい冬に終わりを告げ、春の訪れを喜ぶお祭りでもあります。

ピエール・エルメ・パリでは、今回の素朴派コレクションのほか、復活祭にちなんだウサギや卵の形のショコラもご用意しました。