ニュース & お知らせ
GALETTE DES ROIS 2021
2021年 ピエール・エルメ・パリの新年を祝う作品 ガレット・デ・ロワ
キリスト教の暦で1月6日は<エピファニー (仏:Épiphanie)>。元来、イエス・キリストの降誕を祝う日でしたが、今では東方の三博士 (メルキオール、カスパール、バルタザールの3人の王・ロワ) が幼いイエスを礼拝するために訪問したことを祝う日とされています。
14世紀から続くフランスの伝統菓子<ガレット・デ・ロワ>はこの祝いの日に食されます。一種の宗教的儀式でしたが、昨今は宗教的な意味合いはほとんどなく、クリスマスのようにキリスト教徒以外の人々にも祝われるようになりました。皆が集まり、和気藹々とスイーツを堪能する一家団欒の伝統行事として楽しまれています。
*宗派や地域により、諸説あります
2021年は、マカロンの「ジャルダン ド ラトラス」をガレットに応用しました。口に入れると特有の味わいが段々はっきりしてきて、パートフィユテのさくさくしたした食感もしっかり感じられます。そしてその後は、しゃきっと甘酸っぱいレモンのテイストのフィナーレとして、オレンジフラワーとハチミツの風味が存在感を発揮します。
しかし、やはり伝統的な「ガレット オ ザマンド」はエピファニーの大横綱だと言ってよいでしょう。ぜひ、新年の願いを唱えながら、五感をフルに働かせて素晴らしいガレットをご堪能ください。そうすれば、必ず幸福の望みが叶えられることでしょう。
GALETTE JARDIN DE L'ATLAS
ガレット ジャルダン ド ラトラス
¥3,996
(パートフィユテ、ハチミツとレモンとオレンジフラワー風味のアーモンドクリーム)
size 約18cm
GALETTE AUX AMANDES
ガレット オ ザマンド
¥3,672
(パートフィユテ、アーモンドクリーム)
size 約18cm
ガレットは、160度に予熱したオーブンで5分間温めた後、しばらく (約30分) 常温においてからお召し上がりください。
<ガレット・デ・ロワ>の中にはフェーヴと呼ばれるフィギアが潜んでいます。<ガレット・デ・ロワ>を切り分け、たった一つのフェーヴを当てた人は、その日1日王様、または王女様になりパートナーに王冠を被せ、幸せを分かち合うことができるのです。その幸運は1年続くとも言われています。
ピエール・エルメは今度のエピファニー (公現祭) のために、チョークアーティストのフィリップ・ボードゥロックと協働して、天の小片ともいうべき不思議な七芒星をモチーフにした独特なフェーブを三つ考案しました。際立って神秘的で不思議な「7」という数字を含む謎めいたヘプタグラム(七芒星)は、両者の前代未聞のコラボレーションの核心を成しています。これは、そもそもは必ずしも出逢う必然性のなかった二つの技芸 (パティスリーとチョークアート) の収束点としての意味を持っています。
2021年は、ボードゥロックによる青い仙境のイメージを施したフェーヴのほか、当メゾンのロゴをあしらったフェーヴもご用意しました。これらに呼応するかのような濃いインジゴブルーの王冠と一緒に<ガレット・デ・ロワ>に添えてお届けいたします。
*日本国内ブティックでは、フェーヴと王冠は別添でお渡しいたします
PHILIPPE BAUDELOCQUE
1974年生まれ。1980年代末からグラフィティアートに触れ始めて以来、文字表現への情熱、壮大なスケールの作品制作、アートを環境に対峙させる意欲を維持し続ける。2002年にパリの国立高等装飾美術学校を卒業し、2009年には様々な動物をチョークで壁に描く連作「Cosmic Animals (宇宙動物)」を開始して注目された。彼が創作した「異形の動物」の各構成部分には洗練された美意識が見出される。そしてその美意識は、ひとつの次元をなす一群の細胞の堆積に特徴づけられている。ボードゥロックは各々の次元に対して一個のモチーフを創案し、稀有な複雑さを備えた作品を生み出している。それゆえ、そこを通りかかった人々はつい足を止めて、それぞれの動物を構成する夥しいディテールに見とれてしまうのだ。
ボードゥロックのアートは数多くの意味と逆説を内に秘めている。彼が示すギャラクシーはひとつの融合の賜物であり、壮大さと開放感と際限のなさを想起させる。
【ご予約承り期間】
2020年12月1日 (火) ~
【販売期間】
2020年12月30日 (水) ~ 2021年1月19日 (火) 予定
*新型コロナウイルスの影響により、ご提供できない場合がございます
【販売場所】
ピエール・エルメ・パリ 青山、他直営ブティック
*記載価格はすべて税込です
*販売期間・場所・内容・価格等変更になる場合がございます、掲載前に必ずお問い合わせください