＜“Envie”(アンヴィ)＞
カシスとバニラとスミレを組み合わせた<アンヴィ>は、ピエール・エルメの創作レパートリーの一つとして 1992 年に初めて登場しました。フランス語の Envie(アンヴィ)には「欲求」などの意味があります。この極めて繊細な味覚を活かす最良の方法を長い間探求した結果、FETISH Envie(フェティッシュアンヴィ)の複数のバリエーションをお届けします。ピエール・エルメは次のように打ち明けます。「私は即興で新作を生み出すこともあれば、逆に相当な熟慮を重ねて創造する場合もあります。カシスとスミレの組み合わせのテーストは直感的に思い付いたものですが、その後私は特別の思いを込めて、自分の Envie(アンヴィ)に適うまで時間をかけて工夫を加えていったのです」
口に入れると先ず、素晴らしく心地良くも儚いスミレの花の香りが感じられます。それからカシスの存在感がまさって強い花の芳香と程よくバランスします。しかし、一旦は前面に出ていたカシスの苦味も次第に消えていき、最後はデリケートなスミレの風味が再び広がって美味しさの余韻を演出するのです。ピエール・エルメは次のように付け加えます。「カシスとスミレの調和の中にバニラがすっと入り込みました。えも言われぬバニラがスミレのフレーバーに上品さをもたらし、カシスの酸味にまろやかさを加えています」
どうぞ、ピエール・エルメならではのフレーバーとテクスチャーの妙をご堪能ください。